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東北イノアックスペシャル特集

座談会

東北イノアックスペシャル特集

    KEYWORD

    「東北のものづくり」「地域との関わり」「社員との信頼性」

    『東北イノアック』が
    宮城県美里町に誕生して53年。

    これまで150社以上のメーカーに部品を供給しながら築き上げてきた技術力・開発力を活かし、次なるステージをめざす熱き眼ざし。『東北イノアック』のものづくりへの飽くなき探究心と、東北が織りなす風土や人柄の関係性について迫ります。

    座談会メンバー

    MEMBER

    代表取締役社長

    松田 行司さん

    専務取締役

    高橋 裕司さん

    取締役
    兼 若柳工場長
    兼 製造部長

    千葉 大樹さん

    座談会メンバー

    MEMBER

    PART01

    東北のものづくりへの想い

    創業当時から、自分たちの工場は自分の手で守り、育てていくという気概がみんなの心にある。

    日本で初めてウレタンフォームの生産を開始した、ウレタン発泡技術のリーディングカンパニーとして知られる『株式会社イノアックコーポレーション』。北は北海道、南は福岡まで、系列・関連・会社は80以上を数え、『東北イノアック』はその一員である。全国ネットワークの中で見た「東北」のものづくりの魅力とはどんな点なのだろうか。

    松田「東北に移り住んで思うのは、食の豊かさと人柄のよさ。口下手な人は多いけれど、みな実直で、心に温かさと熱さを持った人ばかり」。

    東北イノアック代表取締役社長の松田行司さんは愛知県名古屋市にある『株式会社イノアックコーポレーション』から東北の地に来て3年目。東北人の心にある“温かさと熱さ”は、ものづくりの現場や会社の雰囲気にも色濃く現れると言う。地元出身である専務取締役の高橋 裕司さんと取締役兼若柳工場長兼製造部長の千葉 大樹さんにさらに尋ねてみる。

    千葉「創業当時から、自分たちの工場は自分の手で守り、育てていくという気概がみんなの心にある。また、地域や手掛ける製品が違うように、工場ごとに特色はあります。私が主にいる若柳工場はさらに無口な職人気質な社員が多いですが、休憩時間ともなれば、食堂で赤飯や煮物などの手料理を振る舞ったりと、東北ならではのコミュニケーションが見られます」。

    高橋「寡黙だからと言って何も思っていないわけではないんですよね。言葉にすることに気恥ずかしさがあるからこそ、ものづくりという“カタチ”でコツコツと表現していく社員が多いかもしれませんね」。

    千葉「依頼された製品をしっかり作り上げるのはもちろん、東北の人たちが厳しい自然と向き合って生きてきたように、生きる知恵というか、仕事にも創意工夫をしながら取り組むという姿勢が、東北イノアックらしさだと思います」。

    約5,000種類の製品を手がける傍らで、平成17年には、東北大学大学院工学研究科 堀切川 一男教授とともに、米ヌカを使った滑りにくいロードレース用タイヤ「IRC REDSTORM」を開発し、北米で販売。また、脱フロン・ノンフロンの断熱材「サーマックス」の製品化を実現させ、平成21年には業界初となる国土交通大臣による不燃認定を受けるなど『東北イノアック』の新しい試みは留まることを知らない。
    長年培ってきた技術力を“深化”させ、新たな製品として“進化”する。真摯に仕事と向き合う東北人の心意気がものづくりに対しても如実に表れている。

    PART02

    地域との関わり

    創業当時から、自分たちの工場は自分の手で守り、育てていくという気概がみんなの心にある。

    美里町の小牛田工場をはじめ、栗原市の若柳工場、岩手県北上市の北上工場と、3つの製造拠点を構えている『東北イノアック』。小牛田工場では主に自動車関連部品や情報機器部品、断熱材の製造。若柳工場では自転車・車いす用タイヤ、自動車のヘッドレスト、北上工場では、自動車の内装外装の成形品を手掛けている。東北の製造業界をリードする『東北イノアック』の各工場には、毎年たくさんの企業訪問や工場見学を目的とした小中学校生、高校生、大学生が訪ねてくるそうだ。

    松田「会社見学、就職活動の一環、いらっしゃる目的は様々ですが、当社の事業に興味・関心を持っていただけることは喜ばしいこと。私たちの取り組みを地域の次世代につなげていくことも課題のひとつ。現状に満足することなく、開かれた東北のグローバル企業としての在り方もこれからも模索していきたい」。

    『東北イノアック』では地元採用を積極的に増やすとともに、20数年前からイノアック海外グループの海外スタッフの受け入れをスタートして、現在はベトナム人スタッフ2名が仕事に精を出している。

    高橋「海外のスタッフが一生懸命に働く姿は、東北の人たちの素朴で奥ゆかしい雰囲気に重なる部分がある。私たちも初心を忘れてはならないと気づかされることが多いんです」。

    千葉「以前、若柳工場で働いていたインドネシア人のスタッフが何十年かぶりに訪ねてきてくれたこともありました。私たちが伝えた技術やものづくりに対する想いが、海を越え、継承されていると思うとうれしい」。

    『東北イノアック』の社員は技術支援のために海外駐留経験者が多いというのも、技術力の高さに裏打ちされたものだと言えるだろう。地域の人々に業務内容を理解していただき、雇用を促進し、地域に還元する。加えて、海外へも日本の技術力を伝えることで、東北の魅力を発信し続けているのだ。

    PART02

    社員との信頼性

    創業当時から、自分たちの工場は自分の手で守り、育てていくという気概がみんなの心にある。

    『東北イノアック』では2020年に向け、中長期計画を練っている最中。東日本大震災の経験を活かした防災・減災に向けた製品など、新たな取り組みにも着手する予定だ。本社からの製造委託が売上の大半を占める会社が多いなか、独自製品の開発・生産に力を入れるのは目標として掲げている「自立経営」というスローガンが根底にあると言う。自立経営には、社員との団結、信頼性が欠かせないものだが、社員とのコミュニケーションはどのように図っているのだろうか。

    松田「私たちの業界はこれまで本社の依頼を受けるという受け身な体質でしたが、東北イノアックの強みは社員が自由に自らの手で製品を改善・開発していけるという点です」。

    千葉「私たちはお客様との接点も多いのが特長です。お客様の声や要望は私たちが成長するチャンスだと考え、仕事に取り組んでいます」。

    高橋「社員たちを信頼しているからこそ、仕事を任せられる。任せられた者は安心して力を発揮できる。会社と社員の堅い信頼関係があってこそ、新しいことに挑戦できているのだと感じています」。

    「自立経営」のために、松田社長が推進する取り組みが、社員一人ひとりに自由な発言ができる場所の提供。新製品のプレゼンテーションをはじめ、業務改善のグループ研究・発表の場所を定期的に設けている。

    松田「会社に自分の声が届かない、という話をよく耳にします。自立経営に向けて、社員の自由な発想・意見を大切にしています。自分の声が届く、叶うことを体験することで、仕事への姿勢も変わってくるでしょうし、自分の想いを口にすることでコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を養うことができるはずです」。

    口下手だが熱い想いと技術を持った社員たちに発言する機会を設けたことで、どんな変化が見られたのだろうか。

    千葉「今まで以上に社員からの進言が多くなり、通常の業務が円滑になったと思います。また、実際に社員の何気ない一言から製品化になった商品もあります。チャンスを与えられる機会が増えたことで、一人ひとりの仕事に対するモチベーションも向上しています」。

    高橋「新しい取り組みによって、自分たちの工場・セクションだけで完結するアイデアから、他の工場や担当者とも連携したアイデアも多くなりましたね。他のセクションへの興味関心が深まり、会社全体の連携力が増えてきたと感じます」。

    松田「社員たちを信頼しているからこそ、自由な発想を受け入れられるのです。社員一人ひとりは個性ある木ととらえ、個性ある木(社員)の集まりが大きな森(会社)になればと思っています」。

    SUMMARY

    今日より明日、良い東北。

    実際に本社を見渡してみると、社員たちが自由な発想で手掛けた提案書やレポートなどがところせましと掲示されている。松田社長の言葉どおり“信頼しているからこそ、社員の自由な発想を受け入れる”自由で柔軟な会社と社員の関係こそが『東北イノアック』の力

    自分たちの技術力で業界、ひいては日本を変えていこうとする『東北イノアック』。目指すは“東北イノアックブランド”を確立すること。「グローバルNo.1」に向けて、東北人が胸の内に秘めた熱き想いと技術力が今後、世界へと発信される日も近い。

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